お金の話

【NISA口座選び】僕が今おすすめする証券会社4選と決め手

はじめに

先日、会社の後輩からこんな質問を受けました。

「先輩、NISA始めたいんですけど、どこの証券会社がいいですか?なんか色々あってよく分からなくて…」

僕がNISA口座を開設したのは2020年頃。当時は「まあ、どこも大差ないでしょ?」なんて思いながら、なんとなく選んでしまった記憶があります。

今は「新NISA」が始まって、制度自体が大きく変わったし、証券会社のサービスも進化してるはず。あの時の僕と同じように悩む後輩のために、そして、もしかしたら当時の僕のように「もっと早く知っておけばよかった!」と思う人がいるかもしれない。

そう思った僕は、改めて今のNISA口座選びについて徹底的に調べてみることにしました。結論から言うと、

とはいえ、どのようなメリットがあるのか判断基準は必要でしょう。

今回は、大手証券会社4社のメリットを調査してきました。ぜひ、証券会社選びの参考にしてもらえたらうれしいです。


1. 新NISAのポイントを簡単におさらい

1-1. 非課税保有限度額の大幅拡大

  • 旧NISAの最大800万円(積み立てNISA)や600万円(一般NISA)だった上限額が、新NISAでは生涯で1,800万円まで投資できるようになりました。しかも、売却すれば枠が復活するので、資産を有効活用できます。
  • これは、よりまとまった金額を非課税で運用できるようになったことを意味し、将来の資産形成に大きな影響を与えます。

1-2. 非課税保有期間の無期限化

  • 旧NISAでは、つみたてNISAが20年間、一般NISAが5年間と非課税で保有できる期間に制限がありました。しかし、新NISAではこの期間が無期限になりました。
  • 年間の投資金額に制限がありますが(成長投資枠:240万円、つみたて投資枠:120万円)、じっくりと腰を据えて長期投資に取り組むことが可能になりました。

1-3. 積み立て投資枠と成長投資枠の併用

  • 旧NISAでは「つみたてNISA」か「一般NISA」のどちらか一方しか選べませんでした。新NISAでは、年間120万円の「つみたて投資枠」と年間240万円の「成長投資枠」が併用可能になりました。
  • これにより、毎月コツコツ積み立てながら、個別株やETFにも投資するといった、より柔軟な資産運用ができるようになっています。

1-4. なぜ今、NISA口座を選ぶべきなのか

  • このように制度が大きく改善され、非課税のメリットが格段に大きくなりました。活用しない手はありません。
  • 長期・積立・分散投資という資産形成の王道を、より有利な条件で実践できるのが新NISAです。

2. 証券会社選びで注目すべき「本当の決め手」

2-1. 手数料はどこもほぼ横並び?

国内株式売買手数料無料、投信購入手数料無料がスタンダードになったことで、基本的な手数料では各社で大きな差がなくなりました。それ以外の部分で判断が必要です。

2-2. クレジットカード積立とポイント還元

  • クレカ積立は、手間なく自動積立ができるだけでなく、毎月の積立額に応じてポイントが貯まるのが最大のメリットです。
  • 一般カードでは各社0.5~0.75%程度のポイント付与率です。

2-3. 提携銀行との連携メリット

  • 証券会社と提携銀行の連携がスムーズだと、自動入出金サービスが利用でき、資金移動の手間が省けて管理が格段に楽になります。
  • 提携銀行の普通預金金利が優遇される場合があり、投資に回す前の待機資金も効率よく増やすことができます。
  • 普段利用しているポイント経済圏やメインバンクとの相性も、証券会社選びの重要な要素です。

3. 【徹底比較】僕が今おすすめする証券会社4選

それでは、僕が自信を持っておすすめする主要ネット証券4社の比較を見ていきましょう。

比較項目楽天証券SBI証券マネックス証券松井証券
クレジットカード積立楽天カード積立三井住友カード (NL) 積立マネックスカード積立JCBカード積立
クレカ積立ポイント還元率(最も手軽なカード)0.5% (楽天カード)0.5% (三井住友カード(NL) )5万円分まで1.1% (マネックスカード)
0.5% (JCB一般カード)
カードの年間手数料永年無料 (楽天カード)永年無料 (三井住友カード(NL))初年度無料、年1回以上の利用で翌年無料 (マネックスカード)永年無料 (JCB一般カード/JCB CARD W)
ポイント連携・利用楽天ポイント
(ポイントで投資信託購入可)
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル
(ポイントで投資信託購入可)
マネックスポイント
(ポイントで投資信託購入可)
各種ポイントと交換可能
Oki Dokiポイン
(松井証券ポイントに交換可、dポイント、PayPayポイント、Amazonギフト券などに交換可)
提携銀行楽天銀行SBI新生銀行
住信SBIネット銀行
各銀行と提携有りMATSUI Bank
銀行連携特典・楽天銀行の普通預金金利優遇(0.22~0.28%)
・楽天ポイント獲得機会の増加
・円普通預金金利年0.40%
・即時入金サービス以外は特に無し・普通預金金利優遇(年0.41%)
・MATSUI Bankデビット利用で松井証券ポイント1%還元

3-1. 楽天証券はこんな人におすすめ!

  • 楽天ポイントを普段から貯めている、使っている人に圧倒的メリットがあります。
  • 楽天銀行との「マネーブリッジ」連携で、普通預金金利が優遇されます(300万以下の分は年0.28%、300万以上年0.22%)。
  • 楽天経済圏での活動が多い方なら、ポイント投資も含めて資産形成を効率的に進められます。

3-2. SBI証券はこんな人におすすめ!

  • 幅広い商品ラインナップから選びたい人や、高還元率のクレジットカード積立を利用したい人に最適です。
  • 三井住友カードとの連携で、カードの種類によっては最大3%という高いポイント還元率を狙えます。(ブラックカードで年間使用金額が500万以上が条件なので僕には厳しいですが)
  • 住信SBIネット銀行との連携も非常に強力で、SBI証券と連携をすることで普通預金金利が0.4%とずば抜けて高くなります。

3-3. マネックス証券はこんな人におすすめ!

  • クレジットカード積立でのポイント還元率を特に重視したい人におすすめです。マネックスカードの1.1%還元は魅力的です。
  • 米国株の取扱銘柄数や取引ツールの使いやすさにも定評があるため、将来的に米国株投資も視野に入れている方にも良い選択肢となるでしょう。
  • 銀行の提携によるメリットについては自動入出金以外は特に見つかられませんでした。

3-4. 松井証券はこんな人におすすめ!

  • 銀行の普通預金金利を重視したい人に特におすすめです。MATSUI Bankの年0.41%は業界最高水準です。
  • 投資信託の保有残高に応じて最大1%ポイントが付与されるサービスが有るため、長期積み立て投資を行う方にとってメリットが大きいです。

4. 自分に合った選び方

ここまで4社の特徴を比較してきましたが、結局どれを選べばいいの?と迷うかもしれませんね。

・楽天経済圏をよく利用する方ならば楽天証券/楽天銀行/楽天カードを併用することで大きなメリットを得ることができます。

・単純にポイントや銀行金利を重視するなら業界最高水準の金利と積立額の1%ポイント付与がある松井証券/MATSUI Bankがお得でしょう。

一番大切なのは、「自分に合った証券会社を選ぶこと」です。

  • あなたのライフスタイルに合わせる: 普段使っているポイントサービス、メインで利用している銀行、利用しているクレジットカードなどを考えてみましょう。それらと連携がスムーズな証券会社を選ぶと、日々の管理が楽になり、お得さも増します。
  • 迷ったら、情報収集しやすい証券会社から始めてみるのもアリ: 各社のウェブサイトやYouTubeチャンネルなどで、NISAや投資に関する情報が豊富に提供されています。そういった情報が自分にとって分かりやすいと感じる証券会社を選ぶのも一つの手です。

5. まとめ

新NISAは、あなたの資産形成を大きく後押ししてくれる強力な制度です。

  • NISA口座選びは「クレジットカード積立によるポイント還元」と「提携銀行との連携による利便性・特典」がカギになります。
  • あなたの投資スタイルや普段利用している経済圏に合わせて、最適な証券会社を選びましょう。
  • この機会にNISAを始めて、お得に、そして賢く資産形成を始めてみませんか?