お金の話

お金を分けるだけで貯まる?行動経済学から学ぶ“財布分け”節約術

「頑張って節約しているのに、なぜかお金が残らない…」そんな経験、ありませんか?
実はそれ、人間の脳の“錯覚”が原因かもしれません

今回は、行動経済学で注目されている「メンタルアカウンティング(心理的勘定)」という考え方を使って、お金を分けて管理するだけで自然と貯金ができる節約術をご紹介します。

僕自身、貯金は苦手です。また、我が家はお小遣い制なので毎月カツカツでしたが、これを実践し節約出来たお金を株式投資に回すことで300万以上の株式資産を持つことが出来ました。

その為、どうしても後輩を飲みに連れていかなければならない時も、かっこつけておごることが出来るようになり、僕自身が新人時代に憧れた先輩像に一歩近づいたと思います。

1. メンタルアカウンティング(心理的勘定)とは?

メンタルアカウンティングとは、人が心の中でお金を使い道ごとに分けて管理している心理的な行動を指します。

たとえば、同じ1万円でも「給料で得た1万円」と「お祝いでもらった1万円」では、使い方が変わることがありますよね。
行動経済学の研究では、この心理的な区分けが、私たちのお金の使い方に大きな影響を与えることがわかっています。

2. 行動経済学で語られる「財布を分ける」効果

行動経済学では、お金の使い道をあらかじめ明確にして「財布(口座)を分ける」ことで、無意識な浪費を防ぎ、計画的な支出がしやすくなることが示されています。

代表的な研究者リチャード・セイラー(ノーベル経済学賞受賞者)も、メンタルアカウンティングが私たちの経済行動に大きな影響を与えていると述べています。

リチャード・セイラーのメンタルアカウンティングの理論

3. 実践編:財布(口座)を分けると節約に強い4つの理由

  • 1. 支出の目的が明確になる:生活費、趣味、貯金などを分けることで、目的に合った使い方ができます。
  • 2. 予算オーバーがすぐに分かる:「今月の交際費はあと3,000円」など、残額が一目でわかります。
  • 3. 無駄遣いを心理的に抑制できる:使える金額が制限されていると、自然と慎重になります。
  • 4. 自分の消費傾向が見えるようになる:どこにお金を使いすぎているのかが可視化されます。

4. 実体験:財布を分けただけで出費の見直しができた話

僕自身も、お金が貯めるのが苦手でした。お小遣い制になり毎月のお金はカツカツ。

昔夢見た理想の先輩像/理想の大人とは程遠い状態だったと思います。


でも、食費・趣味・必要経費と3つの財布を分けたことで、「食費が少ないからジュースを我慢しよう」「趣味費が今月もうないから我慢しよう」と自然に考えるクセがついたんです。
結果、コンビニ通いなどの無駄な支出が目に見えて減り、趣味も財布の範囲内で満喫することが出来、余ったお金は株式口座に突っ込んで運用することが出来るようになりました。

5. 実際のやり方:財布 or 口座の分け方アイデア

紙の封筒や現金で分けるのもいいですが、デジタル管理の方が便利です。
たとえば、以下のような方法があります:

  • 複数の口座を用意し、それぞれに目的を設定する(生活費・貯金・特別費など)
  • 家計簿アプリで予算をカテゴリーごとに分ける
  • プリペイドカードやサブ財布を使って物理的に支出を管理する

大切なのは、「使うお金の“役割”をあらかじめ決めておく」ことです。

有名な家計簿アプリでは

  • マネーフォワード ME(MoneyForward ME)
  • Zaim(ザイム)
  • OsidOri(オシドリ)

などがあります。

ちなみに僕はZaimの無料プランを利用してます。

「生活費」「交際費」「趣味」「特別出費」「貯金」などの仮想財布を作り、
アプリ内でその区分に応じた支出の記録・予算の設定を行うのが◎です。

「口座」「財布」「カード」などで実際の資産管理とも連携可能なアプリを選ぶと、
よりリアルなお金の流れと“心理的財布”のズレが減らせます

まとめ:財布分けは「誰でもできる」節約習慣

節約というと我慢や努力が必要なイメージですが、財布や口座を分けるだけで自然に出費を抑えることができるのが、この方法の魅力です。

僕自身も最初は「面倒かも」と思っていましたが、財布や口座を分けることでお金の動きがクリアになり、気づいたら毎月のお小遣いに余裕が出来始めてきました。
難しいテクニックではないので、ぜひ試してみてください。

行動経済学の知見に基づいたこの習慣、ぜひ今日から取り入れてみてはいかがでしょうか?

ABOUT ME
chima
好奇心旺盛2児パパ。趣味は家族と遊ぶこと/資格取得/アニメ鑑賞 保有資格 電験三種/日商簿記2級/第一種電気工事士/電気系保全技能士1級など