
電気系機械保全技能士の実技試験を受けるなら、フリッカー回路はまず覚えておきたい回路です。
私自身、実技試験の対策をする中で、フリッカー回路はかなり重要な定番回路だと考えています。
また、フリッカー回路は
- まず間違いなく出題され
- 基本的な回路の形はほぼ同じでOK
加えて、対策も難しくないです。
あえて言いますが、基本のフリッカー回路は、丸暗記でOKです。
実技試験の本番で、
「この接点はどうだったかな?」
「タイマーはここで使うんだっけ?」
「この回路はどうやって組むんだ?」
と、一つひとつ考えながら回路を組んでいると、それだけで時間を使ってしまいます。
さらに、考えながら組むことで、ちょっとした配線ミスや接点の入れ間違いなど、ケアレスミスも起こりやすくなります。
だからこそ、基本のフリッカー回路は、
「基本のフリッカー回路をまず組み」、「その後条件と合わせていく」
ことが大切だと思います。
この記事では、まず基本となるフリッカー回路のパターンを紹介します。
その後、基本の回路を見ながら、各部分の役割や動作について確認していきます。
まずは難しく考えず、基本のフリッカー回路をそのまま覚えてください。
この基本パターンが頭に入っていれば、そこから「オンディレイ・オフディレイ」「即時停止・サイクル停止」など、応用問題にもつなげやすくなります。
実技試験のフリッカー回路対策は、まず基本パターンを覚えるところから始めましょう。
※注意点
人によって覚えやすい回路とそうでない回路があります。一つのパターンとして認識してください。
また、あくまでも検定試験対策ですので、実際にシーケンス回路を組む方法としては適していない可能性があります。
フリッカー回路とは?
まず、フリッカー回路について簡単に説明します。
フリッカー回路とは、簡単に言えば、出力を一定時間ごとにON・OFFさせる回路です。
例えば、
ON → 一定時間 → OFF → 一定時間 → ON → 一定時間 → OFF……
というように、出力を繰り返し動作させます。
機械保全技能士の電気系実技試験では、このフリッカー回路を基本として、タイマーの使い方や停止方法などを変えた問題が出てくることがあります。
そのため、まずは基本となるフリッカー回路のパターンを覚えることが重要です。
基本のフリッカー回路を覚えよう
ここからがこの記事の本題です。
実技試験対策として、まず覚えてほしいのがこの基本のフリッカー回路です。
ここでは、実際の回路図を見ながら確認していきます。
以下がタイムチャートと回路図です。


この回路を見て、
「難しそう……」
「持っている参考書と回路が違う……」
と思う人もいるかもしれません。
でも、最初からすべてを理解しようとしなくても大丈夫です。
実技試験対策としては、まず
「この形が基本のフリッカー回路」
と覚えてしまってください。
基本のフリッカー回路のシーケンス
次に、この回路が実際にどのような動作をするのか確認します。
基本的な動作は、
① スイッチON
↓
② 出力ON
↓
③ 一定時間経過
↓
④ 出力OFF
↓
⑤ 一定時間経過
↓
⑥ 再び出力ON
↓
⑦ 以降、ON・OFFを繰り返す
という流れになります。
【ここにシーケンスの説明・画像】
ここで大切なのは、細かい動作を一つひとつ本番で考えることではありません。
まずは、
「この回路でON・OFFを繰り返す」
という基本パターンを頭に入れておきましょう。
回路説明
先ほどのフリッカー回路には大きく分けると以下の3つの要素が含まれています。
- 回路の起動条件&自己保持回路
- 回路の停止条件
- フリッカー回路
この3つの条件を正しく読み取る必要があります。
回路の起動条件&自己保持回路
起動条件と自己保持回路はセットです。わざわざM0の仮想リレーを挟む理由は後述します。
回路の停止条件
回路を停止させる条件です。多くの場合リセットボタン(緑スイッチ)ですが、問題によって変わりますので正しく読み取ってください。
フリッカー回路
起動条件や停止条件とフリッカー回路部分を分けるのは理由があります。
まず第一にフリッカー回路部分は基本パターンからほぼ変化がありません。複雑化しやすいのは起動条件と停止条件になりますので、フリッカー回路に関しては分けて考え、さっさと基本のフリッカー回路パターンに当てはめた方がいいと考えています。
第二にフリッカー回路の発展形の問題に対して、最低限の回路を追加することで対応できるようになるからです。
起動条件・停止条件・回路部分を一つの塊として回路を作ってしまうと試験中に詰まってしまった場合に原因究明に時間が掛かってしまうことが予想されます。
実際に一度ケアレスミスなどで正常な動きをしなかった場合、回路の間違ったところを探すより一から作り直した方が速いという人がいます。
そういう方はブロックごとの考え方や回路の作り方が整理出来てない為、「この部分が正常に動かないからおそらく異常はこの辺だ」という思考が出来ないのだと思います。
フリッカー回路以外でもですが、回路の役割毎にブロック分けして後々のトラブルシューティングをやりやすくすることも検定試験の合格率を100%に近づける方法だと思います。
なぜ基本のフリッカー回路を覚えておくのか
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
実技試験では、時間との勝負になる場面があります。
そんなときに、
「この回路はどうだったかな?」
と考えながら配線していると、どうしても時間がかかります。
さらに、時間に余裕がなくなってくると、
- 接点を間違える
- 配線する場所を間違える
- タイマーを間違える
- 配線を飛ばしてしまう
といったケアレスミスにもつながります。
だから私は、基本のフリッカー回路については、理解しながら一から組み立てるというより、ひとつのパターンとして覚えてしまうことをおすすめします。
イメージとしては、
「問題を見てから回路を考える」
のではなく、
「フリッカー回路だと分かったら、覚えている回路をそのまま組む」
という感じです。
もちろん、回路の意味を理解しておくことも大切です。
ただ、それは本番で一から回路を考えるためではなく、覚えた回路が正しいか確認したり、応用問題に対応したりするためです。
実践での書き方
1.起動条件、停止条件を正しく読み取り以下の回路を作成する

X0の部分が実際の検定試験では確実に変わってきます。1級ではこのようにスイッチを押す⇒フリッカー開始のような条件はほぼ出ません。
長くなるので次回の記事で解説したいと思います。
自己保持部分は固定、停止条件はリセット(緑スイッチ)と回数などがありますが、応用部分については次回の記事で解説します。
2.フリッカー部分を書く(赤字部分を先に)

M0の部分は無条件に書けます。画像右の赤枠部分をなにも考えずに書いてください。
Y0⇒フリッカー回路で光らせるランプ
T0、T1⇒タイマーです。自分がわかりやすいように番号を振ってください
3.接点を入れる

一番上のb接点(T0)⇒ランプがONから始まる場合(オンディレイ)はb接点、ランプがOFFから始まる場合(オフディレイ)はa接点です。
2番目のb接点(T1)⇒2番目のタイマーがONした際にまた1番目のタイマーをリセット→再度カウントを行う為、b接点固定です。
3番目のa接点(T0)⇒1番目のタイマーがONした後に2番目のタイマーのカウントが始まる為、a接点固定です。
おわりに
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
わかりにくかったかもしれませんが、私はこの回路での考え方をマスターすることで問題を解くスピードが速くなりミスも減りました。
次回の記事を出来るだけ早く完成させたいですが、この回路はフリッカー回路の応用問題に対応しやすく、ほぼそのままの形で試験問題に対応できるようになります。
今年度実技試験を受験する方はぜひこの回路を覚えて帰ってください。
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